古代からの鎮守の森、香取神宮と要石

更新日:2023-05-19

神社仏閣

下総国一之宮 香取神宮

香取神宮は、千葉県香取市に位置しており、古代からの歴史を持つ重要な神社で、全国で約400社ある香取神社の総本社です。下総国一之宮 香取神宮は、常陸国一之宮 鹿島神宮とともに、古来より東国の信仰の中心となってきました。神宮は古くから武人の信仰を集め、日本武道の源流ともいわれています。

なお、「一之宮」という言葉自体は、全国の各地にある一宮という神社群の一部で、それぞれの地域における最も格式高い神社を指します。平安時代以降の律令国ごとの主要な神社を指し、国の一宮、国一之宮、国内一之宮などとも表現されます。これらは特に地元の信仰や地域社会において中心的な役割を果たしていました。

香取神宮は、日本神話に登場する神様、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)を主祭神として祀ります。この神様は、物事の調和と平穏を司る神様とされ、また、武器や武芸に関わる神としても知られています。その歴史は古く、創建は記紀神話の時代にまで遡るとされ、日本最古の神社の一つとも言われています。香取神宮の周囲は広大な自然に囲まれており、その境内は国の名勝に指定されています。


国を守る鎮守の森 香取神宮

日本の文化と精神性を理解するためには、多くの神社を訪れ、その地に息づく神々のエネルギーを感じ取ることが必要不可欠です。その中でも香取神宮は特別な存在で、古き良き日本の伝統と自然の神秘が共存する、美しいスピリチュアルな場所です。

香取神宮の最大の魅力の一つはその広大な敷地です。広大な森林に囲まれ、一歩足を踏み入れると、神聖な空気と神々しい静寂が訪れ者を包みます。その中心部に位置するのが本殿で、その周囲には大小さまざまな摂社が点在します。

香取神宮は、日本の伝統と精神性を体感できる貴重な場所です。その敷地内は、歴史と自然が調和した美しい景観で満ちており、訪れる者 全てに静寂と安らぎを与えてくれます。また、そこには日本の古代から続く信仰の形が息づいています。


要石とは

香取神宮の要石は、地元の伝承や神話の中で、地震のを押さえ込んでいるといわれています。鹿島神宮の要石と、香取神宮の要石はセットで語られることが多くあります。最近では映画の中のモチーフにに取り上げられたり、伝説では、要石が動くことで地震が起こるとされ、これは要石が神々の力、特に地を司る神々の力を象徴しているためです。

香取神宮の主祭神である経津主大神は、元々は鍛冶や建築の神であり、物を作り出す神として信仰されてきました。しかし、鍛冶や建築という技術が「地」を操作することから、経津主神は地を司る神とも関連づけられています。要石が動くという伝説は、経津主神の力が地震という自然現象に影響を与えるという考えを象徴していると解釈することができます。



しかし、科学的な視点から見れば、要石の動きが地震と関連する具体的な根拠は存在しません。それはあくまで地元の伝説や神話の一部であり、信仰の世界の中での解釈です。とはいえ、香取神宮の要石と地震との関係は、古来からの信仰と自然現象との関わりを示す興味深い事例であり、訪れた際にはその神秘性を感じることができるでしょう。

要石に行く旅は、自分自身と向き合う旅でもあります。静寂と緑の中を歩きながら、自然との一体感を感じ、日常生活から離れた時間を過ごすことで、心の平穏を取り戻すことができます。

まとめ

香取神宮はその歴史的な価値、美しい自然環境、そして神聖なエネルギーが地域全体に広がる要石という特異な特性から、訪れる者に深い印象を与える場所です。神々の存在を身近に感じられ、自然と調和した精神性を味わうことができます。香取神宮は、日本の伝統的な信仰と自然との関わりを理解するための絶好の場所であり、一度訪れればその魅力に引き込まれることでしょう。

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