耳を澄ませば世界が変わる、日常に隠れた“オトのチカラ”とは?

更新日:2025-05-24

音・周波数

気づかぬうちに「音」に影響されている私たち

私たちは一日中、さまざまな「音」に囲まれて生きています。
目を閉じて耳を澄ませば、風の音、車の走る音、時計の秒針の音、家族の話し声、スマホの通知音、音楽、テレビ……静寂だと思っていた空間にも、実は多くの音が流れています。
しかし現代人の多くは、その音を「情報」として受け取ることはあっても、「感じる」ことはしていません。音が溢れかえった社会のなかで、私たちは次第に「聴く」ことをやめてしまっているのかもしれません。
この「無意識に浴びている音」を意識すること。それだけで、私たちの内側にある世界の見え方が少しずつ変わってくるのです。

音に「意識を向ける」と人生が整いはじめる

例えば、朝起きたとき。
窓の外から聞こえる鳥のさえずり、風に揺れる木の葉の音に耳を澄ませてみてください。いつもと同じ朝が、ほんの少しだけ、静けさと優しさを含んだものに変わります。人の身体は、周囲の音に敏感に反応します。
高い音には神経を覚醒させる作用があり、低い音にはリラックスさせる作用があるといわれています。音楽療法やシンギングボウル、自然音のCDなども、こうした音の持つ「振動」が人の心身に作用する仕組みを活かしたものです。
つまり、日常に流れている音を「選ぶ」「意識する」ことは、自分の意識状態や感情、さらには健康にまで影響を及ぼしているのです。

音は“今”に戻るためのツールになる

私たちはしばしば、未来への不安や過去の後悔に意識を奪われて「今、ここ」に存在することが難しくなります。そんなときに、身のまわりの「音」に意識を向けると、自然と“今ここ”に意識が戻ってくることがあります。例えば、深呼吸しながら、風の音や小さな生活音に意識を向けてみてください。
それは「瞑想」と同じような作用をもたらします。思考のループを一度止めて、身体感覚に戻ってくることができるのです。特別な音でなくてかまいません。 「冷蔵庫の小さなモーター音」や「お湯が沸く音」など、生活のなかに溶け込んだ音にさえ、私たちを今ここに戻してくれる力があります。

“音の習慣”が人生の質を高めていく

毎日のなかで、少しだけ「音と向き合う」時間を持つことは、人生を丁寧に生きることにつながります。例えば、
・1日5分だけでも、自然音やお気に入りの音楽を聴いてみる
・料理中に、包丁の音や食材の音を楽しむ
・街を歩くときに、イヤホンを外して周囲の音に耳を傾ける
こうした“小さな聴く習慣”を積み重ねていくと、自然と五感が開き、思考がクリアになっていきます。 結果として、判断力が冴えたり、人との会話が深まったり、物事への気づきが増えてくるのです。
音は目には見えませんが、確実に「エネルギー」として私たちに影響を与えています。だからこそ、その音を意識的に選び、自分の人生の質を高める“パートナー”として迎え入れてみてください。

あなたの中にある“本来の音”を聴く

最後に伝えたいのは、外の音に耳を傾けることが、やがて「自分自身の内なる音」につながっていくということです。
何に反応し、何に癒され、何に違和感を覚えるのか。 その一つひとつが、あなたの内面と響き合っています。
だからこそ、「音を感じる」ことは「自分を知る」ための扉でもあるのです。日常の音を通して、あなたの本当の声に出会えるかもしれません。 まずは、今日一日の音に、そっと意識を向けてみませんか?

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