シンギングボウルとおりんの違いは?

更新日:2023-07-07

シンギングボウル

シンギングボウルとおりんは、どちらも仏教的な儀式や瞑想のための音楽的道具として使用されるという共通点を持つ一方で、起源、形状、音色、そして使用目的には大きな違いがあります。

チベット発祥のシンギングボウル

シンギングボウルは、主にチベット仏教で使われ、ネパール、インド、チベットなどの地域で一般的によく使われていてなじみが深いです。その起源は古く、紀元前から存在していたとされ、本質的には瞑想や治療の目的で使用されてきたといいます。シンギングボウルは、鉄、銅、亜鉛、銀、金、錫など7つの金属から作られ、特殊な棒(マレット)で打つか、ボウルの縁をなぞることで、豊かで調和した音を奏でます。このボウルから発せられる音と振動は、リラクゼーション、ストレスの軽減、心身の癒しを促すと信じられています。

日本のおりん

一方、おりんは、日本の仏教寺院で使われる音の道具で、主に鉄や銅で作られています。おりんは、日本の仏教儀式の一部として鳴らされることが多く、祈りの開始と終了を示すために使われます。おりんは独特の形状を持ち、縁がなく、打ち棒(または「槌」)で打つと独特の響きを出します。この音色は一般的にはシンプルであり、鮮やかさよりもむしろその深みや静けさを感じさせます。

音色の違い

音色については、シンギングボウルは鳴らされるときに豊かな倍音を生み出し、長く響く一方、おりんは一般的にはより深く、短く、そしてはっきりとした音を出します。また、シンギングボウルは複数の音を同時に出すことができますが、おりんは一つの音を出すことが一般的です。

起源と用途

また、ルーツや用途についても、シンギングボウルは瞑想やヒーリングの道具としての役割を持つ一方、おりんは仏教儀式の音楽道具としての役割を果たします。これらの違いは、両者の文化的背景とその起源の違いを反映しています。チベット仏教では音楽と音の治療が重視され、シンギングボウルの音色や振動は、精神的な平和を促し、身体のエネルギーを調整すると信じられています。一方、日本の仏教では、おりんは儀式の一部として使われ、特定の儀式の開始と終了を示すために使われます。

主な形状とサイズ

シンギングボウルとおりんの形状も違います。シンギングボウルは一般的に丸みを帯びた形状をしており、多くの場合、底部は平らでボウルの縁をマレットでなぞります。一方、おりんは通常、円錐形または鐘形で、打ち棒で中央を打つことで音を出します。
さらに、シンギングボウルとおりんは、一般的に見られるサイズの違いも持っています。シンギングボウルは比較的大きいものが多く、直径は10cmから30cm以上ものものがあります。一方、おりんは一般的に小型で、直径は通常10cm以下です。

まとめ

総じて、シンギングボウルとおりんは、その形状、サイズ、音色、そして使用目的の違いによって、それぞれ独自の文化的背景と使命を反映しています。その一方で、両者はいずれも音を通じて人々の精神を高め、瞑想や儀式を強化する役割を果たすという共通の目的を持っています。
ヒーリング効果としては、倍音の深く響く癒しの音、シンギングボウルの方が効果的かもしれません。

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