1200年の歴史、密教の聖地 高野山の魅力

更新日:2023-06-12

パワースポット

開基 空海と世界遺産 高野山

高野山は和歌山県の標高1000m近くの高地にある、高野山真言宗の総本山である金剛峯寺を中心とした宗教都市です。弘法大師空海(774-835年)により開基され、ユネスコの世界遺産にも登録されています。空海の教えをもとに長い歴史の中で多くの信仰と知識が蓄積され、海外観光客をはじめとした観光スポットやパワースポットとしても人気があります。

弘法大師 空海 は平安時代初期に中国から帰国後、高野山を訪れ、伽藍を建てるべき地に選びました。それは唐からの帰りに投げた三鈷が一本の松の木に引っ掛かっているのを発見したことからで、これを見た空海は、この地が真言密教の教えを広めるのに適した地であると感じ、ここに伽藍を建立することを決めました。今も壇上伽藍に「三鈷の松」があります。ここで学ばれた密教は真言宗として発展し、一切の存在が仏性を持つという思想を基に、世俗と仏教を融合させることを目指しました。

高野山は、空海が819年に開いたとされ、その後、皇室や貴族から庶民まで、多くの人々に信仰の対象とされてきました。また戦国時代には敵として戦った武将や大名たちの墓も20万基と言われるほどたくさん、ここ高野山にあります。



金剛峯寺と奥之院

金剛峯寺は高野山真言宗の総本山であり、壇上伽藍の根本大塔や金堂など50以上の施設が存在します。それぞれが独特の雰囲気とエネルギーを持つパワースポットとして知られ、訪れる人々に静寂と美しさ、そして密教の精神を体験する機会を提供してくれます。

高野山の奥の院は、空海が835年に入定した場所で、その霊的な力を感じることができるとされています。静寂と厳粛さに包まれたこの地は、自分自身を見つめ直す機会を与えてくれます。今もそこを訪れ目を閉じると、空海のエネルギーを感じることができます。

高野山の長い歴史とパワースポットとしての魅力は密接に関連しており、多くの人々がここで祈り、修行し、そして学び続けた歴史により、この地は神聖なパワーとエネルギーに満ち溢れています。また、古代から現代まで続く信仰の場としての高野山は、私たちが自己と向き合い、心の平和を追求するための場所を提供してくれます。


空海の生誕を祝う宗祖降誕会 青葉まつり

高野山青葉まつりは、毎年6月に開催される、開祖・弘法大師空海の誕生を祝う祭りです。青葉まつりの最大の見どころは、稚児大師と青葉娘が乗った花御堂山車「いろは号」が練り歩く行列です。稚児大師は、空海の幼少期の姿を模した衣装を身にまとった5歳の男の子で、青葉娘は、空海の母親の姿を模した衣装を身にまとった4人の女性です。



山車の上には空海の生涯を描いた絵や、幸せを呼ぶ絵札が飾られています。行列は、奥の院・一の橋を出発し、高野山真言宗総本山・金剛峯寺まで約1.5キロの道のりを練り歩きます。行列中は、青葉娘が山車の四隅から幸せを呼ぶ絵札をまく「散華」が撒かれ、参拝客は、絵札を受け取ってお守りにすることができます。

青葉まつりは、高野山の夏の風物詩として、多くの参拝客が訪れる人気の行事です。高野山の美しい自然の中で、弘法大師の誕生を祝う青葉まつりを訪れてみてください。前夜祭には、ねぶた巡行や和太鼓などがあります。こちらも圧巻です。※令和5年は1250年記念祭で6月15日(前夜祭は14日)に行なわれますが、今後は原則6月の第2日曜日(前夜祭は第2土曜日)に行なわれます。


自然と歴史・祈りが融合した特別な場所

高野山はその豊かな自然環境でも知られています。寺院を取り巻く原生林は、多くの樹木や野鳥などが生息し、自然そのものがパワースポットとなっています。自然の力を直接感じられる環境は、心地良いエネルギーを訪れる人々に与え、癒してくれます。

美しい自然環境と、空海の教えに基づく霊的な価値を持つパワースポットとして、高野山は訪れる人々を引きつけています。静寂と和やかさが融合したその雰囲気は、訪れる人々に心の安らぎと清々しいエネルギーを提供します。訪れた者は自己の内側に目を向け、日々の生活の中で忘れがちな大切なものを見つける機会を得ることができます。



というわけで、歴史、自然、宗教という三つの観点から見ても、高野山はその魅力を維持し続けています。空海の開基した真言宗の教えを継承し、日々祈りとともに過ごし、美しい自然に包まれたその地は、人々にとって貴重なパワースポットとなっており、日本を代表する聖地であると言えるでしょう。

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