スティックとマレットの種類による打撃音の違い

更新日:2023-08-01

シンギングボウル

さまざまな打撃具による音の違い

ハンドメイドシンギングボウルは、その豊かな倍音と深い共鳴により、古くから瞑想やヒーリング、音楽療法のツールとして重宝されています。その美しい音を引き立てるために、木製スティック、スエード製スティック、そしてマレットなど、様々な打撃具が使われます。それぞれがボウルから引き出す音色と倍音は一体どのように異なるのでしょうか。

木製スティック

まず、木製スティックを使うと、シンギングボウルからは明瞭でクリアな音色が出ます。これは木製スティックの硬さが高い倍音を強調するからです。この結果、シャープで鮮やかな音が生まれ、ボウルの音響特性を最大限に引き出します。しかし、その反面、低い倍音はやや控えめになります。

スエード製スティック

次に、スエード製スティックによる打撃は、その柔らかな材質が低い倍音を強調します。結果として、木製スティックよりも暖かく、柔らかい音色が生まれます。それはより深く、温かみのある音響を作り出し、心地よい共鳴が長く続きます。また、スエード製スティックはボウルの周囲をなぞるようにして演奏すると、持続的な音を生み出すことができます。

マレット

最後に、マレットを用いると、シンギングボウルからはまさにオーケストラの一部を聞いているかのような豊富な倍音が引き出されます。その理由はマレットの頭部が柔らかい素材で覆われているため、ボウルとの接触面積が広がり、一度に多くの音波を引き出すことができるからです。これにより、ハーモニックリッチな音響空間が広がり、あたかも合唱団が歌っているかのような音色が響き渡ります。

まとめ

それぞれの打撃具は、シンギングボウルから異なる倍音と音色を引き出します。木製スティックはシャープで明瞭な音色、スエード製スティックは暖かく深い音色、そしてマレットは豊かなハーモニーを引き出します。これらはすべて同じシンギングボウルから出る音、という事実は非常に驚きです。

これらの打撃具を使い分けることで、瞑想の深度を増す、音楽療法の効果を高める、あるいは単に美しい音楽を奏でることが可能になります。シンギングボウルの奏でる音楽は、それ自体が一種の魔法であり、その音が奏でるハーモニーは無限です。選ぶ打撃具によって、その魔法の組み合わせを自由に操ることができます。これがハンドメイドシンギングボウルの持つ、真に魅力的な点なのです。

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