7年に一度の勇壮な御柱祭で有名な諏訪大社

更新日:2023-04-27

神社仏閣

全国の諏訪信仰の中心、諏訪大社

諏訪大社の歴史は非常に古く、その起源は神話の時代にまでさかのぼります。『日本書紀』や『竹内文書』などの古文書によると、諏訪大社の創建は神武天皇の治世、約2000年前にまで遡るとされています。また、諏訪大社は日本最古の歴史書『古事記』にも記載されており、日本の古代信仰の中心地の一つとされています。
諏訪大社が祀る神々は、古代日本人の自然信仰や豊穣信仰と深く関わっており、諏訪地方の人々の暮らしと密接に結びついていました。そのため、神々は農耕や狩猟、病気や災害から人々を守るとされ、信仰の対象として崇められてきました。諏訪大社には本殿はなく、古代の信仰の原点を今に伝えています。


神官・武士として台頭する諏訪氏

また、諏訪大社は歴史的にも政治的な意義を持つ場所でした。平安時代から鎌倉時代にかけて、諏訪氏という武士団が諏訪地方を支配し、諏訪大社はその中心地として繁栄しました。諏訪氏は神職と武士の両方の役割を果たし、神社の神職としての地位を利用して政治力を高めることもありました。
室町時代から戦国時代にかけて、諏訪大社は戦乱の時代を経験し、一時的に衰退しましたが、江戸時代に入ると徳川家康の庇護を受け、再び栄えることとなりました。徳川家康は諏訪大社に対して敬意を持ち、神社に度々参拝していました。江戸時代には、諏訪大社は全国から参拝者が訪れるようになり、その名声は広まりました。

旧石器時代から栄えた諏訪地方

諏訪大社周辺には、古代から続く歴史的遺跡や文化財も多くあります。例えば、関東地方以外で初めて発掘された旧石器時代の遺跡 茶臼山遺跡や諏訪湖東岸遺跡群などは、旧石器時代の遺跡であり、多数の黒曜石石器が出土しており、諏訪地方の古代文化や歴史を知る上で重要な場所です。また、神社境内には数々の国宝や重要文化財が残されており、それらの美しい建築や彫刻は、日本の伝統美を堪能できる場所となっています。現代においても、諏訪大社はその古代からの信仰を継承し、多くの人々が訪れる神社としてその地位を保っています。歴史的背景や神話の世界と現代が交錯する場所である諏訪大社は、日本の歴史や文化を感じることのできる貴重な場所であります。また、その神秘的な雰囲気や自然の美しさが、訪れる人々に感動を与えています。



7年に一度行われる御柱祭

諏訪大社の魅力のひとつは、その神秘的な信仰背景と深い歴史です。古代から続く祭りや儀式が今もなお行われており、その中でも最も有名なのが「御柱祭(おんばしらさい)」です。これは7年に一度行われ、巨大な木の柱を山から引き下ろし、神社の境内に立てるという壮大な祭りです。これは神々への感謝と、次の7年間の豊穣を祈願するもので、その力強さと美しさは見る者を圧倒します。

歴史的背景を活かした地域振興

さらに、諏訪大社はその歴史的背景を活かした地域振興にも力を入れています。地元の伝統工芸や郷土料理、風俗習慣などが、神社や祭りを通じて後世に伝えられ、地域の活性化にも貢献しています。
諏訪大社の歴史的背景は、古代日本の信仰や文化を理解する上で非常に重要であり、その長い歴史を通じて、神々と人々が共に暮らし、祈り、営みを重ねてきたことが伝わってきます。訪れる人々にとって、諏訪大社はその歴史や信仰、自然と共に、日本の伝統と文化を感じることができる素晴らしい場所です。

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