Blogブログ
TOPブログ
3.11 震災後、病院の窓から見えた1本の桜
...

3.11 震災後、病院の窓から見えた1本の桜

2011年3月11日は寒い日でした。


そう、多くの方の人生に

衝撃を与えることになった

東日本大震災の日です。


頬に伝わるアスファルトの冷たさ。


あの震災の日、両足を骨折して

入院生活を送ることになった私は

 窓際のベッドに横たわっていました。


最初のうち、窓の外に

枯れ木が1本だけあったのが

なんとなく目に入っていました。



コンビニの買い物ビニール袋が

風に飛ばされ、枝に引っかかり

ぐるぐる回っていたり

なんとなく寂しげにたたずむ木。


何の木だろう、とすら

考えることもありませんでした。


それから1週間ほどが経ち

少し春めいてきました。


足の手術も終わり一段落でしたが

やっと車いすに乗せてもらえる

そんな感じでした。


窓の外に見える

その枯れ木に小さなつぼみが

つき始めました。


それはなんと桜の木だったのです。


病室の窓から1本だけ見える木が桜と知った瞬間

私の心はなんとなくほっこり満たされました。


病室の窓から見えるその桜は

小さな存在にもかかわらず

 私にとっては心の支えともなる存在でした。



歩けるという普通の日常を失った入院生活で、

私は退屈や孤独を感じることが多かったのですが

その桜があったことで

私の心は絶望の淵をさまようことなく

元気を取り戻しました。


最初のうち、その桜のつぼみはとても小さく、

数えるほどの花しか咲いていませんでしたが、

それでも美しくて、私は見惚れてしまいました。


その日以来、桜の日々の成長と

自分の回復を重ね合わせるかのように

私は毎日その桜を見ることが

楽しみになりました。


その桜は私に勇気を与え、希望を与え

生きる力を与えてくれたのです。


そして、私の入院生活が終わりを迎えた時

その桜は花を落とし、

美しい緑色の葉桜になっていました。


3.11から2か月近くが経過した

 ゴールデンウィークのことです。


 私はその桜の木に別れを告げました。


私はその桜が私を励まし

支えてくれたことに感謝しました。


その桜は、私の人生において

決して忘れられない存在となりました。


今でも、その桜の存在は

 私の心に深く刻まれています。


私はいつでもその桜を思い出し

その美しさと勇気を取り戻すことができます。


それが私にとっての小さな奇跡なのです。



今ではその経験と感謝の気持ちを伝えるべく

大自然や宇宙、地球に少しでも

恩返しをしたいと思い

日々、全国、奉納巡礼を行なっています。


 現在67社寺。


龍音奉納 全国巡礼

https://tengokuito.com/ryuon-project


日々に感謝。


一覧へ戻る
ContactContact
facebooktwitteryoutubeinstagram
龍音シンギングボウル瞑想 YoutubeチャンネルはこちらFMルピナス(FMラジオ) 波動アゲアゲnight

©2021-2023 Tengoku Ito.